6月6日(金)1年生(普通科・理数科)を対象としたIC融合探究の授業が行われました。今回のテーマは「エネルギーと未来の持続可能性」。探究6段階岡山一宮MODELのうち、「05:考察」に焦点を当てた授業です。
「結果から考える力」を育む
今回の授業の主なねらいは、探究活動の成果から「何がわかったのか」「それをどう解釈するか」を考察する力を養うことです。結果がはっきり出た班もあれば、期待通りの結果が得られなかった班もありましたが、答えが見つからなかった問いからこそ、新たな探究が始まるという姿勢が求められました。
授業の流れと活動内容
- STEP1:目的の共有とモデルの確認(5分)
各自が05考察の段階に取り組む意味を確認。「考察とは、結果から仮説を見直し、新たな問いを見出す営み」であることを学びました。 - STEP2:前回の内容のふりかえりと共有(8分)
ワークシートや振り返りシートを活用し、前時の活動を思い出してグループで共有。そこから考察に入る準備を整えました。 - STEP3:ポスター作成(15分)
研究の背景や目的、仮説、考察の内容をまとめ、視覚的に伝わりやすいポスターを作成。図表やグラフを用いるなど、伝えるための工夫も随所に見られました。 - STEP4:次回の予告とまとめ(2分)
次回は「06発表」に進みます。ポスターやスライドを用いて、探究結果を他者に伝えるプレゼンテーションを行う予定です。
ワークシートから見える「考察の質」
配布された専用のワークシートでは、以下の点に特に焦点が当てられました:
- 明らかになったことを、自分たちの言葉でわかりやすくまとめる
- なぜそうなったか、どんな背景があり得るかを自分たちで考察する
- 解決できなかった問いを、次の探究へとつなげる
結果の有無にかかわらず、「問い続けること」「問いを育てること」が、探究の核心であることを体感できる時間となりました。
今後は、各班が作成したポスターを用いての発表を通じて、他者との対話を通じた深まりが期待されます。問いから始まり、問いで終わる──そんな探究の醍醐味が、生徒たちの中で少しずつ育まれています。