12月12日(金)、本校2年生普通科の学校設定科目「iC課題探究α」において、中間発表会を実施しました。
この発表会は、生徒が現在進めている探究の成果と課題を整理し、外部の専門家の先生方から助言をいただくことで、今後の探究をさらに深めていくことを目的としています。
当日は、岡山大学をはじめとする大学・研究機関、地域施設等から多くの講師の先生方にご来校いただき、人文・社会・理数・情報など各分野に分かれて発表を行いました。
探究の「途中」を言語化する大切な機会
今回の発表は最終成果の発表ではなく、「途中経過」を共有する中間発表です。
生徒たちは、
- なぜそのテーマを設定したのか
- これまでにどのような調査・分析を行ってきたのか
- 現時点で見えてきた成果と課題は何か
といった点を、5分間の発表にまとめて伝えました。
発表後には、講師の先生方から鋭い問いや視点の異なる助言が投げかけられ、生徒たちはその場で考え、言葉にしながら応答していました。
「教える」よりも「問い返す」対話
本校の探究活動では、答えを与えることよりも、生徒の思考を前に進める問いかけを大切にしています。
今回の発表会でも、
「そのデータは何を示していると言えるだろう?」
「別の見方をすると、どんな可能性が考えられるかな?」
といった問いを通して、生徒自身が研究の方向性を見直す姿が多く見られました。
また、他の生徒からの質問や意見も活発に交わされ、教室全体が「探究する空間」となっていたことが印象的でした。
次のステップへ
中間発表会で得たフィードバックや気づきをもとに、生徒たちは今後、
調査方法の見直し、データの整理、考察の深まりといった探究のサイクルを再び回していきます。
1月の最終発表会(ポスター発表)では、今回よりも一段深まった問いと考察が示される予定です。
生徒一人ひとりが、自分の探究を自分の言葉で語れるようになるまで、探究は続いていきます。




