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  4. 自分の学びを“見える化”する――iC融合探究「食糧問題とバイオテクノロジー」

10月24日(金)の7限目に、1年生普通科・理数科の生徒たちは、「探究面談シート」を使って、これまでのiC融合探究の取組を振り返り、自分の課題と”ネクストアクション”を整理しました。

🗂 探究面談シートで「自分の学び」を見つめる

授業の前半では、「探究面談の流れ」を確認しながら、”自分の探究の現状を振り返る”活動に挑戦しました。

今回使用したのは i コンピテンシールーブリックに基づいた「探究面談シート」。

・生徒は、iC融合探究での取組を振り返りながら、「Ⅰ情報分析活用力」「Ⅱ論理的思考力」「Ⅲ決断実行力」の3つの力を5段階で自己評価しました。

・教員は、その結果に基づき、”自己評価が低かった項目”に注目し、生徒の困り感を聞き取ることで、これからのiC融合探究を今よりも充実した時間にするために、生徒一人ひとりと面談を行いました。徒と教師が同じフレームで対話でき、「学びのズレ」を可視化していく仕組みが生まれました。

💻 探究活動の自走を目指して

探究面談では、生徒に答えを教えるのではなく「この項目を2にしたのはどうして?」「何か始められそうなことはある?」といった質問を投げかけ、”ネクストアクション”を生徒自身が言葉で表現する時間も設けました。

  「次の調査では、グラフを使ってまとめる。」

  「グループワーク時に、自分の意見を1回は必ず相手に伝える」

  「本や記事を2つ以上読み比べてまとめる」

といった具体的な小さな一歩が多く見られました。

🧭 自分の学びをデザインする力を育てる

授業の後半では、新しいユニット「食糧問題とバイオテクノロジー」をテーマに探究活動を行いました。このユニットからは、「今日は探究6段階の〇〇を体験しよう」といった目標をそれぞれが設定して活動していきます。

そのために、今回から「探究ガイド:セルフチェックシート」を導入しました。

・「問いを見つける」「計画を立てる」「情報を集める」などの活動を探究の6段階に沿って、自分事として見つめ直す構成で、

 「自分の生活・地域・社会に目を向けて、疑問や興味・関心を言葉にできている?」

 「なぜそれを選んだ?」

 「次の挑戦したいことは?」

といった内省を促す質問が並びます。

また、教師用のチェックリストも作成し、生徒の探究活動のファシリテーターとして、”気付き”を促したり、”行動”に移せるように背中を押したりすることで、「問い続ける力」や「学びを設計する力」を育てることを目指していきます。

11月28日に「食糧問題とバイオテクノロジー」をテーマとする探究活動の発表会を予定しています。今回のこれまでの活動で身につけた力や探究面談で見つけた新たな課題や”ネクストアクション”をどのように活かして活動が進められていくのか、今後の展開が楽しみです。