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  4. 第19回探究チャレンジーなぜうどんは熱すぎないのか?理数数学Ⅱ

うどんが冷めるスピードを数式で探る

「かけうどんは熱いけれど、いつまでも熱すぎるわけではない」──そんな日常の疑問から、2年生の数学の授業がスタートしました。提供直後の温度を90度、室温を25度と設定し、10分間でどのように冷めていくかを班ごとにCanvaのホワイトボードで予想しました。

予想から発見へ:ニュートンの冷却則

予想を数式で説明する過程で、生徒たちはニュートンの冷却則という微分方程式にたどり着きました。解いてみると指数関数が現れ、最初は急激に冷めるが、その後は室温に近づきながらなかなか冷めにくいという現象を、数理的に理解できることが分かりました。

課題研究の姿勢を体感

この授業は「未知の問題に対して根拠を持って提案する」という課題研究を意識した構成でした。身近な現象を数理モデルで表すことを通じ、数学と日常世界のつながりを体感し、生徒たちは新しい学びの面白さを発見しました。

生徒の声:日常に潜む数理の驚き

振り返りでは、

  • 「普段の生活を数式で説明できることに感動した」
  • 「微分方程式が身近な現象に役立つことに驚いた」
  • 「うどんの温度が室温を漸近線に近づくことに納得した」
    といった声が多く挙がりました。生徒の気づきはまさに探究学習そのものでした。

学びを共有する新たな形

授業後には、協働編集ノートと振り返りのデータをNotebookLMに読み込み、ポッドキャストを作成しました。授業の概要や自分の振り返りに加え、他の生徒の考えも「ラジオ番組のような雰囲気」で聞くことができ、学びの共有がさらに広がりました。