柔らかな春の気配に包まれた3月1日、312名の卒業生が輝かしい未来へと一歩を踏み出しました。
甲本校長は、卒業生に向けて「精一杯背伸びをしてほしい」と語りかけました。「背伸びを続けるその筋肉が、いつかまだ誰も見たことのない高みへ連れていってくれる」という言葉は、新しい世界へ向かう彼らの背中を優しく、力強く押したことでしょう。
式典では、先輩と後輩、そして家族との絆を感じさせる場面が多々ありました。在校生代表の近藤さんは、入学当初の不安を救ってくれた先輩の「大丈夫だよ、一緒に頑張ろう」という温かい言葉を振り返り、感謝を伝えました。また、卒業生代表の本田さんは、朝4時半から練習に励んだ水泳部での日々を回想しました。自分を追い込み孤独を感じることもあったが、何気ない会話で心を軽くしてくれた友人たちの存在が、インターハイという夢の舞台へ導いてくれたと語りました。
本田さんの母親もまた、本校の卒業生だそうです。「一宮高校の思いは連綿として繋がっていく」。母から子へ、そして教師を目指す自分から次世代へ。18年間育ててくれた家族への「恩返し」を誓う卒業生の真っ直ぐな言葉に、会場は温かな感動に包まれました。一高での3年間というかけがえのない財産を胸に、44期生の新たな挑戦が今、始まります。





