6月に本校へ来校した岡山大学教職大学院の大学院生(物理専攻・生物専攻)が、9月も引き続き「学校における実習」を行っています。今回は、より実践的な授業参加や研究活動への支援を通じて、生徒と大学院生が互いに学び合う時間となっています。
実習を通して見えてきたこと
大学院生にとっては、6月の経験を踏まえて再び同じ生徒たちと向き合うことで、学びの変化や成長を実感する機会になっています。実際に、生徒を観察する視点が前回よりも明確になったり、アンケートによって学力の定着度を分析したりと、教育現場での視点が一層研ぎ澄まされています。
一方で、生徒にとっても大学院生の存在は大きな刺激になっています。研究の進め方や発表の仕方について助言を受けるだけでなく、大学に自ら連絡を取って見学を希望するなど、主体的に行動する姿が見られるようになりました。
お互いにとっての成長の場
このような実習は、大学院生にとっては授業づくりを構造的に考え、改善や工夫につなげる力を養う場となり、生徒にとっては新しい視点や方法を取り入れるきっかけとなっています。9月の実習では、授業や研究発表に向けた具体的なサポートが行われ、双方向の学びが一段と深まっています。
これからに向けて
大学院生と高校生が一緒に学び合う経験は、双方にとってかけがえのないものです。生徒たちは研究の視野を広げ、大学院生は教育の現場感覚を磨く。その積み重ねが、将来につながる力になっていきます。