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  4. 大学院生から学ぶ“探究の視点”

6月3日(火)「学校における実習」を本校で行っている岡山大学教職大学院の大学院生が、本校2年生の課題研究に対してアドバイスをしてくださいました。
今回は特に生物分野と物理分野の研究班を対象に、授業見学を通して生徒の研究の進み具合や考え方を見ていただきながら、質疑応答や助言を行っていただきました。

◆ 高校生に問い直しのきっかけを

生徒たちの研究テーマや仮説に対して、大学院生からは非常に具体的で深い問いが投げかけられました。

  • 「どんな先行研究を調べましたか?」
  • 「“速さ”だけに注目していますが、“負荷”という観点も必要かもしれませんね」

といったコメントは、生徒にとって「自分たちの研究を多角的に見直す」きっかけとなり、指導を受けた生徒たちの表情には驚きと納得の色が見えました。

◆ “問いを深める力”を育てる対話

今回のやりとりを通して、生徒たちは単に研究を進めるのではなく、自分たちの研究の視点がどこに偏っているのかを振り返るという、探究活動において最も大切な姿勢を学ぶことができました。探究6段階岡山一宮MODELの戻る矢印を体験しました。

また、年齢の近い大学院生の存在は、生徒たちにとっても親しみやすく、緊張感を持ちながらも素直に学べる良い機会となったようです。実際に、授業後の生徒の声からは「もっと文献を調べてみたくなった」「別の視点から問いを立て直したい」という前向きな感想が聞かれました。

◆ 探究は“つながり”の中で深まる

こうした外部との接点は、生徒たちにとって「学びが社会や大学とつながっていること」を実感できる貴重な体験です。本校では今後も、大学や外部の専門家と連携しながら、生徒一人ひとりの探究の質を高めていけるような機会を設けてまいります。

次回の活動にもぜひご期待ください。生徒たちの「問い」は、こうしてまた一歩、深まっています。