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  4. 令和8年度第4回探究チャレンジ(数学✕英語教科横断)〜数学Ⅲでリスニングをしてみた〜

3年8組の数学Ⅲでは、「積分法とその応用」の単元で少し変わった授業を行いました。

テーマは、「図は何のために描くのか?」です。

いつもの回転体をあえて変えてみる

回転体の問題では、教科書に図が載っていることがほとんどです。しかし今回は、その図をあえて消しました。

代わりに行ったのは…なんと「リスニング問題」です。

問題文を一度だけ読み上げ、生徒は聞き取った情報をもとに、自分で図を描き、立体をイメージしていきます。

白紙から始まる数学

今回、生徒には白紙の紙を1枚だけ配りました。「穴埋めプリントだと、“埋める作業”になってしまう。」そんな思いからです。まず何を書くのか。座標軸を書くのか。条件をメモするのか。図を描くのか。その選択自体が数学的活動になります。

「聞き逃すと、立体が変わる」

最初の問題は、「半径1の円を x 軸のまわりに回転する。ただし円の中心は (0,3) である。」

というもの。生徒たちは、

  • 球を描いた人
  • 円柱のように考えた人
  • 中心を (3,0) と勘違いした人

など、さまざまな図を描いていました。しかし、グループで共有する中で、

「あ、自分は中心を聞き逃していた」「x軸回転を勘違いしていた」

という“ズレ”に気づいていきます。

数学なのに、英語のリスニング?

授業では、「英語のリスニングって、単語を聞き取るテストなの?」

という話もしました。大切なのは、単語を全部覚えることではなく、「必要な情報を整理して、意味を構成すること」です。

数学も同じです。

  • 回転軸はどこか
  • 何を回転させるのか
  • 囲まれた部分はどこか

を整理できなければ、立体は正しく見えてきません。

図は「計算のため」だけじゃない

授業の最後に伝えたのは、次のことです。「図は、他者に自分の考えを伝えるために描く。」頭の中で「わかったつもり」でも、図にすると曖昧さが見えてきます。さらに、図があることで、「自分はこう考えた」を他者と共有できるようになります。

今回の授業では、「図を描きなさい」とは言っていません。しかし、生徒たちは自然と図を描き始めました。それは、「図が必要になった」からです。

振り返りより

授業後、生徒たちはGoogleスプレッドシートに、

  • 「対話で変わったこと」
  • 「まだわからないこと」

を入力しました。

その中には、「自分のイメージが意外と曖昧だった」「図を描かないと人に説明できなかった」「友達の図を見て初めて理解できた」という声もありました。数学の授業ですが、「聞く」「整理する」「共有する」ことの大切さを改めて感じる45分となりました。