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  5. 令和8年度第6回探究チャレンジ 「正解」を教えるのではなく、「なぜそう考えたのか」を問い返す授業へ

6月4日、2年生の英語の授業で探究チャレンジを実施しました。

リスニング授業を探究的な学びへ

授業はリスニング教材を用いた活動でした。

一般的なリスニング授業では、「正解を確認する」「聞き取れなかった箇所を説明する」という流れになりがちです。しかし今回の授業では、生徒が自らの理解を振り返り、思考の過程を言語化することが重視されていました。

学習目標として、

「リスニング時に、場面状況を把握しながら会話のやり取りを捉えることができる」

が示され、iコンピテンシーでは「情報分析活用力」と「論理的思考力」に焦点が当てられていました。

「○か△か」ではなく、その根拠を考える

特に印象的だったのは、生徒が問題を解いた後のやり取りです。正解した生徒に対しても、「なぜその答えだと思ったのか」を問い返し、根拠を説明させる場面が見られました。また、不正解だった場合も単に答えを示すのではなく、「どこで判断したのか」「どの情報を手掛かりにしたのか」を振り返らせることで、自分自身の思考過程を整理させていました。これは、探究6段階でいう「整理」から「考察」へとつながる重要な学習活動です。

誤答を学びの材料にする

授業では、生徒の誤答にも価値が置かれていました。教師が一方的に解説するのではなく、多くの生徒に共通する誤答を取り上げ、「なぜそのように考えたのか」「どんな聞き取りができていたのか」を共有することで、生徒自身が学習上の“ブレーキ”に気付く機会となっていました。誤答を単なる失敗として扱うのではなく、学びを深めるための材料として活用している点は、探究的な授業づくりにおいて非常に参考になる実践でした。

他者との対話が思考を深める

授業中には、生徒同士で答え合わせや考えを共有する場面も設定されていました。自分では気付かなかった視点や判断材料を知ることで、

  • なぜその答えになるのか
  • 自分との違いは何か
  • 次はどこに注意して聞けばよいのか

を考える機会となっていました。

「正解を当てること」だけでなく、「考え方を説明すること」が学習活動の中心に据えられていたことが印象的でした。

最後に

今回の授業からは、「教師が説明する授業」から「生徒が自ら考え、その過程を言語化する授業」へという探究的な学びの方向性を改めて感じることができました。他教科においても、

  • 答えだけでなく根拠を説明させる
  • 誤答を学習資源として活用する
  • 他者との対話を通して考えを深める

といった視点は十分に活用できます。

今後も探究チャレンジを通して、教科の枠を越えて学び合い、一宮高校らしい「探究型授業」の実践を積み重ねていきたいと思います。