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  4. チェックリストを活用し、自ら探究を進める力を育てるーiC融合探究

11月28日、1年生の普通科・理数科の生徒たちは、7限の iC融合探究の授業で「食料問題とバイオテクノロジー」に取り組みました。今回は 探究チェックリストを使って、自分の探究活動を振り返り、次に進むために必要な準備を整える時間 です。

探究は“調べること”がゴールではなく、自分の問いを深めながら次の行動を自分で選び取る学びです。今日の授業は、その姿勢をさらに磨くことを目的として行われました。

■ 発表の準備をする

はじめに、生徒は前回まとめた内容を画面で確認し、
①これまでの気づき
②次に調べるべきこと
③発表の方針
を自分のワークシートに整理しました。

研究班ごとに担当の先生から声かけを受けながら、 Chromebook で資料ファイルを開き、考えを丁寧にまとめていきます。短い時間でも集中して書き込む姿が多く見られました。探究に向き合う姿勢が回を重ねるごとに確かに育っているように感じます。

■ 研究内容についての発表

続いて、班ごとに今日の探究内容を共有しました。

1人7分 → 質問5分 → 共有2分 と時間を区切り、
「自分の言葉で説明する」→「他者から質問を受ける」→「内容を再整理する」
という探究の基本サイクルを体験します。

聞き手の生徒が積極的に質問し、発表者が「どう説明すれば伝わるか」を考えながら答えている姿は、とても頼もしいものでした。探究は仲間とともに深まっていくものだと改めて感じます。

■ フォームで振り返り

発表後は Classroom に配信されたフォームに入力し、
・今日できたこと
・改善したい点
・次の一歩
を自分の言葉で記録します。

短い時間でも、思考を言語化することで、学びは大きく前に進みます。

■ 先生からの指導・講評

最後に担当の先生方から、
・良かったところ
・より良くなるポイント
など、班ごとに温かく、そして具体的なフィードバックがありました。

特に “探究ガイドに沿った説明”“資料の読み込みの深さ” についてのコメントが多く、生徒たちの取り組みが確実に質を増してきていることが感じられました。

■ 振り返りシートの記入

授業の最後は、毎時間取り組んでいる探究ポートフォリオへの記録です。今日の学びをシートに書き込み、「次の行動」が明確になった状態で授業を終えました。

自分の足で学びを進めていく力は、まさに一宮高校が大切にしている “iC(情報分析・論理思考・意思決定)” の基盤となる力です。今日の取組は、その力を確実に育てる1時間となりました。