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  4. 【課題研究情報交換会】先輩の言葉が、探究のスタートを後押し!

5月2日(金)、岡山一宮高校では、2年生と3年生による課題研究の情報交換会を実施しました。これは、これから課題研究に本格的に取り組む2年生が、すでに1年間の研究を経験した3年生からアドバイスをもらい、学びの一歩を踏み出すための貴重な機会です。

今回は、普通科と理数科に分かれて実施しました。それぞれの特性を生かした交流のスタイルが印象的でした。

【理数科】研究分野ごとに集まり、先輩からの具体的なアドバイス

理数科では、同じ研究分野のグループごとに教室に集合。3年生の先輩が、事前に配布された質問集『後輩から先輩へ質問があります!』をもとに、自らの研究内容や試行錯誤のプロセスについて、具体的に丁寧に説明してくれました。2年生たちは、真剣な眼差しで先輩の話に耳を傾けていました。

【普通科】異分野の先輩から多角的な視点を吸収

普通科では、2年生1人に対して、複数の異なる研究分野の3年生が入れ替わりながら説明を行う形式で進めました。これは、あえて同じ分野に限定せず、多様な探究の切り口や視点に触れることを目的とした工夫です。後輩たちは、想像もしていなかったテーマの面白さや研究のアプローチを知ることができ、探究の可能性が大きく広がったようです。

【生徒の声】

普通科・2年生の感想
「一つのテーマに対して、どれだけ多くの工夫や調査が必要かがよく分かりました。特に、異なる分野の先輩の話を聞くことで、研究の進め方にもいろいろな考え方があると知り、自分の視野が広がりました。」

普通科・3年生の感想
「去年の自分が悩んだことを思い出しながら、後輩に伝えられてよかったです。後輩が熱心に聞いてくれてうれしかったし、自分の成長も実感できました。」

理数科・2年生の感想
「先輩から直接研究の話を聞いて、自分がこれから取り組むテーマのイメージが一気に具体的になりました。質問したら、丁寧に説明してくれてとても参考になりました。」

理数科・3年生の感想
「自分の経験を言葉にするのは難しかったけど、後輩の役に立てるならと思って頑張りました。話しているうちに、自分の研究に対する誇りも改めて感じることができました。」

【教員のコメント】

ファシリテーター役の教員からは、次のような感想が寄せられました。

「この情報交換会は年々充実してきているように感じる。今年の3年生は、自分の言葉で研究を語る力が格段に上がっており、後輩たちにとっても非常に説得力のあるメッセージになったと感じました。先輩の言葉が、探究のスタートに立つ2年生の大きな励みになったはずです。」

2年生は、これから始まる探究の道に一歩踏み出します。今回の交流を通じて得た気づきと学びを大切に、自分なりの問いと向き合い、研究を深めていってくれることを期待しています。