12月19日、1年生普通科・理数科を対象に「iC融合探究」の授業を実施しました。
今回のテーマは 「水資源管理と気候変動」「健康とテクノロジー」。身近でありながら、正解が一つに定まらない現代的な課題を題材に、生徒たちは探究活動に取り組みました。また、iC融合探究ポータルサイトを活用しながら活動を行いました。
本校のiC融合探究では、「探究6段階岡山一宮MODEL」を軸に、
気づく → 計画する → 実行する → 整理する → 考察する → 発表する
というプロセスを何度も回しながら、探究に必要な力を身につけていきます。
授業の冒頭では、これからの見通しや発表日程を確認し、どのような姿勢で探究に向き合ってほしいのかを共有しました。特に大切にしているのは、
「疑問に思ったことから、新たな問いを立てること」。
調べて終わりではなく、「なぜ?」「他にも言えそうなことは?」と考え続ける姿勢を意識させています。
活動中は、探究チェックリストやワークシートを活用しながら、各自が自分の探究を自走できるように工夫しています。実験設備が限られる中でも、アンケート調査やインタビュー、フィールド調査など、工夫次第でできる方法を考え、主体的に取り組む姿が見られました。
また、グループでの情報共有の時間では、
「今日取り組んだこと」「工夫したこと」「疑問に思ったこと(今後の方針)」
を言葉にして伝え合いました。他者の視点に触れることで、自分の考えを整理し直し、新たな気づきを得る場となっています。
授業の最後には振り返りを行い、学びを記録として残しました。
この「記録」は評価のためだけでなく、次の探究につながる“思考の足跡”です。書くことで気づきが生まれ、次の問いが育っていきます。
一つひとつの授業は小さな一歩ですが、こうした積み重ねが、
「自ら問いを立て、考え、他者と協働しながら前に進む力」
につながっていきます。


