探究チャレンジ「見方・考え方が変わると結論も変わるか?」を実施しました!
2024年12月12日(木)、2年生の公共の授業で探究チャレンジが行われました。今回のテーマは「人口減少がもたらす財政政策への影響」であり、実社会の問題にアプローチしました。生徒たちは人口動態とその影響を理解し、財政政策の適応について考察を深めました。
授業のめあて
今回の探究チャレンジでは、以下の目標を掲げました: 「人口減少がもたらす財政政策への影響を考える」
- 人口減少が財政に与える影響をデータを基に考える
- 財政政策をどのように調整する必要があるのかを理解する
授業の流れ
人口減少のデータ分析
生徒たちは、人口減少が進む岡山県と長崎県のデータを基に、財政への影響を考えました。国勢調査データ(2020年)を基に、各県の人口減少率を比較し、どのように税収や公共サービスに影響を与えるかを議論しました。
岡山県:人口減少率 5.2%、長崎県:人口減少率 7.1%、全国平均:人口減少率 4.5% このデータをもとに、人口減少が進むことで、税収の減少や社会保障費の増加、公共インフラの維持が困難になるという問題を考察しました。
問1:「人口減少に伴い、どのような財政政策が必要になるか?」
生徒たちは、政府が行うべき財政政策についてディスカッションを行い、人口減少が財政に与える影響をもとに政策の必要性を理解しました。特に、地方自治体が直面する問題に焦点を当て、税収の減少に対処するためにどのような方策が考えられるかを模索しました。
問2:「赤字バス路線の存続・廃止、あなたはどっち派?」
今後、赤字バス路線の拡大が予測される中で、路線の存続・廃止が検討された場合、存続・廃止についてあなたはどちらの立場を取るか、仮の住民会議の議事録を見ながら考えました。
討論ででた生徒の発言
「地域住民にとっては必要なサービスだから、廃止しない方がいい。」
地方に住んでいる高齢者や公共交通機関を利用する人々にとって、バス路線がなくなると移動手段がなくなり、生活に困る人が多いと指摘しました。
「赤字でもバス路線を維持することは地域のつながりを守るためには大切だ。
バスが地域社会のつながりを支えている面があることを強調し、単に利益だけで判断するのは難しいという意見が出ました。
「赤字の路線を維持し続けるのは無駄なコストがかかるから、廃止すべきだ。」
財政的な理由から、収益を上げられない路線に税金を投入し続けるのは不合理だという意見が出ました。
「需要が少ないから、運行回数を減らしたり、効率的なルートに変更すればいい。
需要が少ない場合、廃止ではなく、運行回数やルートを見直してコスト削減する方法があるのではないかという提案もありました。
まとめ
今回の探究チャレンジでは、人口減少という社会的課題に対して、地域の問題に対する理解を深めました。これからますます進む人口減少に対して、将来世代はどのような課題を背負うことになるのか考えるきっかけとなったと思います。


