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  4. 高校生が「学会」で研究を発表 ― 応用物理・物理系学会ジュニアセッション

7月25日(土)、理数科3年生28名が愛媛大学で開催された「2026年度応用物理・物理系学会中国四国支部合同学術講演会」のジュニアセッションに参加しました。今回の舞台は「高校生の研究発表会」だけではありません。応用物理学会、日本物理学会、日本物理教育学会、日本光学会などが関わる学術講演会です。その中に設けられた高校生向けの「ジュニアセッション」で、本校の生徒たちはこれまで取り組んできた課題研究の成果を発表しました。高校の中で研究するところから、その成果を学校の外へ。そして今回は、「学会」という場で自分たちの研究を伝えることに挑戦しました。

「ジュニアセッション」って何?

ジュニアセッションは、高校生などが物理に関する探究活動や課題研究の成果、研究の途中経過を発表し、議論する場です。特徴的なのは、単に完成した研究を発表するだけの場ではないことです。研究をさらに良いものへと発展させるため、専門家からアドバイスを受けることも大切な目的とされています。つまり、

「こんな研究をしました。終わり」

ではなく、

「私たちはここまで研究しました。では、ここからどう研究を深めればよいでしょうか」

と、次の研究につなげるための発表でもあります。

本校からは理数科3年生28名が参加

今回、本校から参加したのは理数科3年生28名です。本校の理数科では、生徒自身がテーマを設定し、実験や調査、データ分析、考察を重ねながら課題研究に取り組んでいます。研究は、校内だけで完結するものではありません。自分たちが考えたことを他者に伝え、

「なぜそう考えたのですか?」
「この実験方法でよいのでしょうか?」
「別の可能性はありませんか?」

と問われることで、自分たちの研究をもう一度見つめ直すことができます。だからこそ、本校では「研究すること」と同じくらい、「研究を外に出すこと」を大切にしています。

発表時間は10分。そして専門家からの質問

今回の発表は、PowerPointを使ったスライド発表です。発表時間は10分。その後、4分間の質疑応答が行われました。研究してきたことを10分間にまとめるだけでも簡単ではありません。

何を伝えるのか。
どのデータを示すのか。
研究のどこが重要なのか。
聞いている人に、どの順番で説明すれば伝わるのか。

研究内容を理解しているだけでは、よい発表にはなりません。そして発表後には、質問が待っています。あらかじめ答えが分かっている学校の授業とは違い、どのような質問が出るのかは分かりません。自分たちの研究を理解し、その場で考え、自分たちの言葉で説明することが求められます。これも、研究発表だからこそ経験できる学びです。

高校生の研究を「専門家」に見てもらう

今回のジュニアセッションには、大学や学会で物理を研究・教育している多くの専門家が関わっています。高校生にとって、自分たちが何か月もかけて取り組んできた研究について、専門家から直接意見や助言をいただける機会は貴重です。もしかすると、厳しい質問を受けることもあるかもしれません。

しかし、

「その視点はなかった」
「もう一度データを見直してみよう」
「この方法でも調べてみたい」

という新しい問いが生まれれば、それは研究がもう一段階深まるきっかけになります。研究とは、一度発表したら完成するものではありません。問い、調べ、考え、発表し、他者から意見をもらい、また問い直す。その繰り返しによって研究は深まっていきます。

学校の外へ出るからこそ、見えてくるもの

高校生が大学へ行き、自分たちの研究を発表する。しかも、その相手には研究者や専門家がいる。生徒にとっては緊張する経験だったと思います。しかし、自分たちが学校で取り組んできた研究が、学校の外でも「研究」として議論される経験は、大きな自信にもつながります。同時に、他校の高校生の研究や専門家の意見に触れることで、「もっとできることがある」と気づく機会にもなります。本校では、生徒が研究成果をまとめるところをゴールにはしていません。研究を学校の外へ持ち出し、人に伝え、問い返され、もう一度考える。今回参加した理数科3年生28名が、愛媛大学で得た新しい視点を、これからの探究へどのようにつなげていくのか。今後の研究のさらなる深化を楽しみにしています。