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  4. 全国の高校生の探究と最先端研究に触れる一日 ― 探究研修(神戸)

8月5日(水)、1・2年生の希望者22名が「分野別探究研修(神戸)」に参加しました。今回の研修先は神戸市。午前は神戸国際展示場で開催された「SSH生徒研究発表会」、午後は理化学研究所生命機能科学研究センター(理研BDR)を訪問しました。全国の高校生による探究活動と、第一線で進められている科学研究。その両方に一日で触れることができる、非常に内容の濃い研修となりました。

「すごい研究を見る」だけではない研修

今回の研修の目的は、全国の高校生による高度な研究発表に触れ、課題研究のテーマ設定や研究手法への理解を深めることです。大切なのは、発表を見て「すごかった」で終わらせないこと。

「なぜこのテーマを選んだのだろう?」
「どのようにデータを集め、分析しているのだろう?」
「自分たちの探究にも取り入れられることはないだろうか?」

他校の高校生の研究を自分たちの探究と重ねながら見ることで、自らの研究を改善し、さらに深めていくきっかけにすることを目指しています。また、身の回りの現象への関心や課題意識を高め、探究的な視点を育てることも、この研修の大きな目的の一つです。

午前は全国の高校生による研究発表へ

午前中に訪れたのは、神戸国際展示場で開催された「SSH生徒研究発表会」です。全国のSSH校から高校生が集まり、それぞれが取り組んできた研究成果をポスター形式で発表します。研究テーマはもちろん、研究の進め方、データの示し方、考察の仕方、そして「相手にどう伝えるか」まで、参考になることがたくさんあります。発表しているのは、自分たちと同じ高校生です。だからこそ、「こんな研究が高校生にもできるんだ」という驚きは、「自分たちにもできるかもしれない」という刺激につながります。これから課題研究に取り組む生徒にとってはテーマを考えるヒントに、すでに研究を進めている生徒にとっては自分たちの研究を見直す機会になったのではないでしょうか。

午後は理化学研究所へ

午後は、理化学研究所生命機能科学研究センター(理研BDR)を訪問しました。ここでは、生命機能科学研究センターについての説明を聞き、研究に関する質疑応答を行ったほか、展示室や模擬実験室を見学しました。高校で学んでいる「科学」の先には、まだ答えの分かっていない問いが数多くあります。研究者はどのような問いをもち、どのように研究を進めているのか。そして、その研究は社会とどのようにつながっているのか。最先端の研究施設を実際に訪れることで、教科書で学ぶ科学とはまた違った「研究としての科学」に触れる機会となりました。

高校生の研究から、研究者の研究へ

今回の研修の面白さは、午前と午後で異なる立場の「探究」に触れられたことです。

午前は、全国の高校生による探究。
午後は、第一線の研究者が取り組む科学研究。

もちろん研究の専門性や規模は異なります。しかし、その出発点には「なぜだろう?」「もっと知りたい」「この課題を解決したい」という問いがあります。高校で取り組んでいる課題研究と、大学や研究機関で行われている研究は、決して別々のものではありません。今回の一日を通して、そのつながりを少しでも感じてもらえたのであれば、とてもうれしく思います。

22名が持ち帰ったものを、これからの探究へ

今回の研修には、普通科・理数科の1・2年生22名が参加しました。本校では、育成を目指す力を「iコンピテンシー」として整理しています。今回の研修では、その中でも特に「情報分析活用力」と「決断実行力」の育成を目指しました。多くの研究発表や最先端の研究に触れ、そこから必要な情報を自分なりに捉える。そして、「自分なら何を研究したいのか」「自分たちの研究をどう改善するのか」と次の行動につなげていく。研修で得た刺激が、本当の意味で価値をもつのはこれからです。22名が神戸から持ち帰った新しい「問い」や「気づき」が、今後の課題研究や学校での学びの中でどのように形になっていくのか。これからの生徒たちの探究が楽しみです。