4月24日(金)2年生と3年生による「課題探究引き継ぎ会」を実施しました。
この取り組みは、単なる交流ではありません。
探究の学びを「次の世代へつなぐ」本校ならではの仕組みです。
■ 探究を“経験者から学ぶ”という発想
2年生にとって、これから始まる課題探究は未知の世界です。
- 何から始めればいいのか
- どこでつまずくのか
- どうすればうまくいくのか
これらは、教員が説明することもできます。しかし本校では、あえて「実際に経験した先輩から学ぶ」という形をとっています。
■ 2年生のリアルな疑問からスタート
今回の引き継ぎ会では、
2年生が事前に先輩へ質問を準備しました。
例えば、
- 課題設定はどのように決めたのか
- 実験や調査で気をつけることは何か
- うまくいかなかったとき、どう乗り越えたのか
- 発表や論文作成で意識すべきことは何か
といった、これから探究を始めるからこそ出てくる問いです。この「問いの質」自体が、すでに探究のスタートになっています。
■ 3年生は振り返りをもとに語る
一方、3年生は昨年度の研究を振り返りながら、後輩に向けて説明を行いました。
実際の資料には、
- 研究を通して身についた力
- 苦労した点とその改善策
- 後輩への具体的なアドバイス
が整理されており、単なる体験談ではなく、“再現可能な学び”として言語化されています。
■ 事前準備まで含めた完成度の高さ(理数科)
特に理数科では、
- 2年生が事前に質問を作成
- それを3年生に共有
- 3年生が回答を準備
- 当日は資料をもとに説明
という流れで実施しました。これは単なるQ&Aではなく、
「問い→準備→説明」という探究の構造そのもの
を体現しています。
ここまで設計された引き継ぎは、非常に高度な実践です。
■ 対話を通して学びが深まる
当日は、少人数グループでの対話形式で進行しました。
- 3年生が研究内容や経験を説明
- 2年生が質問
- ワークシートに記録
さらにグループを入れ替えて、複数の先輩から学ぶ構成となっており、短時間でも多様な視点に触れられる設計になっています。
■ 普通科・理数科それぞれの実践
今回の引き継ぎ会は、普通科・理数科それぞれで実施されました。
普通科ではインタビュー形式を中心に、理数科では事前準備を含めた体系的な共有を行うなど、学科の特性に応じた工夫がなされています。
■ この取り組みの本質
この引き継ぎ会の価値は、単なる情報共有ではありません。
本質は、
- 学びが「個人」で終わらない
- 経験が「次の世代」に受け継がれる
- 学校全体で探究の質が向上する
という点にあります。つまりこれは、「探究が文化として根付いている学校」だからこそできる取組です。
■ 学びが循環する学校へ
3年生は、自分たちの経験を言語化することで学びを再構築し、2年生は、その知見をもとにより良いスタートを切る。この循環があることで、毎年、探究のレベルが確実に積み上がっていきます。今回の引き継ぎ会は、まさにその「学びの循環」を体現する時間でした。これから始まる2年生の課題探究が、どのように発展していくのか、とても楽しみです。











