本校では、2年生普通科の「課題探究」において、生徒一人ひとりが身近な問いから出発し、調査・分析・考察を重ねる学びを進めています。
今回、その探究の成果が、これまでにない形で学校内に“実装”されました。
それが、学校食堂とのコラボによる「甘辛キチン定食」の販売です。
探究の出発点は「食生活」でした
今回の取組を行ったのは、2年普通科・課題探究の栄養班です。
生徒たちはまず、「高校生の食生活は健康的と言えるのか」「栄養バランスは十分か」といった問いを立て、校内でアンケート調査を実施しました。
集まった回答は100件を超え、その結果をもとに、課題の整理と改善の方向性を検討しました。
データをもとに、根拠ある提案へ
調査の結果から浮かび上がったのは、
- タンパク質が不足しがちであること
- 脂質に偏りやすい食事が多いこと
といった傾向でした。
そこで生徒たちは、「美味しく、無理なく、栄養バランスを整えられる定食」を目標に設定。
鶏むね肉と鶏もも肉の栄養成分を比較し、タンパク質量・脂質量を数値とグラフで可視化しながら、メニューの方向性を具体化していきました。
学校食堂・企業と連携した“本物の実践”
探究は机上で終わりません。
生徒たちは、日頃から本校の食堂を支えてくださっているキョードーフーズに相談し、実際の提供を前提とした協働開発に取り組みました。
その結果完成したのが、
- 鶏むね肉の甘辛煮
- 野菜を取り入れた副菜
- デザート付き
- 500円という現実的な価格
を実現した「甘辛キチン定食」です。
現在、期間限定メニューとして学校食堂で提供されています。
「探究」が学校生活を変える瞬間
今回の取組が特に意義深いのは、
- 生徒自身が課題を見つけ
- データを集め、分析し
- 根拠をもって提案し
- 実社会(学校食堂)と連携し
- 実際に“形ある成果”として実現した
という点にあります。
これは、2年生普通科の課題探究で培った力が、学校生活そのものをより良くする形で還元された事例です。
「探究は難しい研究をするもの」ではなく、
「身近な生活をより良くするための学び」であることを、生徒たち自身が示してくれました。

