11月6日(木)、2年2組では公共の授業で「職業選択とキャリア形成」をテーマにした探究チャレンジが行われました。生徒たちは「社会で求められる力とは何か」「自分はどんな未来を切り拓きたいのか」という問いに、ICTを活用しながら深く向き合いました。
「働く」とは何か、問いから始まる探究
授業冒頭では、「働くことの意味」をめぐって対話が始まりました。
「働く=お金を得るため?」「社会に貢献すること?」「自己実現?」
生徒たちは自分の考えをMicrosoft Teams上のチャットルームに書き込み、意見を共有しました。
授業者は「社会で求められる“共通する力”は何だろう?」と投げかけ、
生徒たちは一人ひとりの価値観を交換しながら、“働くこと”を単なる労働ではなく「生き方の選択」として捉え始めました。
社会のリアルをデータで読み解く
次に、生徒たちは職業構造の変化や産業の多様化をもとに、社会で求められる力の変遷を学びました。
Teams上で配信された資料やグラフを見ながら、
「過去と現在で、求められるスキルはどう変わったのか?」
「AI時代の“働く力”とは何か?」
といった視点で、班ごとに議論を深めます。
また、NotebookLMを活用して、過去の講演音声を要約しながら、
社会人のリアルな言葉を分析する活動も行われました。
生徒たちは、他者の生き方を手がかりに自分の将来像を見つめ直していきます。
オンラインで広がる「対話の学び」
授業の中盤では、Teamsのチャット機能を使って意見交換を実施。
「社会で求められる力で共通するのは何か?」というテーマのもと、
各自が考えた内容を投稿し、他班の意見にも返信・リアクションを行いました。
「論理的に伝える力」「チームで課題を解決する力」「自分の考えを言葉にできる力」など、
多様な意見がチャット上で飛び交い、リアルタイムで“学びの対話”が広がっていきました。
未来を語るプレゼンへ
授業後半では、生徒一人ひとりが
「自分の未来を切り拓くために必要な力」
をテーマに、1on1形式の発表(ミーティング)を行いました。
AIツールGeminiを活用して考えを整理し、Teams上でスライドを共有しながらプレゼンテーション。
中には、将来の職業を明確に語る生徒もいれば、
「まだ迷っているけれど、自分の強みを見つけたい」と素直に話す生徒の姿もありました。
互いの発表を聴き合う中で、「キャリアを考えるとは、他者との対話でもある」と実感する時間となりました。
探究を支えるツールと協働
今回の探究チャレンジでは、Microsoft Teams・NotebookLM・GeminiといったICTツールを連動させ、
情報共有・思考整理・発表を一連の流れで行いました。
生徒たちは、ICTを“作業の道具”ではなく“探究を支える仲間”として使いこなしていました。
授業者は授業後にこう振り返ります。
「キャリア探究は、未来を考えるだけでなく“今の自分を理解する学び”でもあります。
ICTの活用によって、思考の深まりが見える化されたと感じます。」
働くことを“生き方”として捉える
今回の探究チャレンジを通して、生徒たちは
「働くとは、自分の能力を社会に生かすこと」
「キャリアは、一度きりの選択ではなく、生涯を通じてデザインするもの」
という新たな視点を獲得しました。
社会の変化が激しい今だからこそ、“自分の軸”を持つことが大切。
一宮高校の公共探究では、社会の仕組みを学びながら、自分の生き方を見つめ直す力を育んでいます。