11月6日(水)1年生の理数数学Ⅰの授業で数学と漢文と英語の教科横断授業を行いました。問題文は漢文で解答は英語、内容は数学を学習しました。
授業の目標
授業の目標として、多面的に視点から数学を考えることで、論理的な思考力や問題解決能力を育成することを目指しました。生徒たちは、与えられた問題に対して、論理的に考察を進めながら答えを導き出すことを学びました。また、この学習サイクルを通じて、情報収集力や批判的思考力も身につけることを目指しました。
活動の流れ
中国の算術書「孫子算経」に掲載されている問題が出題されました。書道の先生に書いてもらった白文を黒板に示し、生徒たちは漢文の参考書を片手にグループで読解を行いました。答え合わせをした後、中間他者評価として「情報収集力」を育成するための助言をグループ内で行いました。その後、問題に対する解答を英語で示し、何が書いてあるのか読解を行いました。生徒たちは自身の知識を活用しながら解答を導きました。特に、解の導出においては、数学的なプロセスを理解しながら、情報を整理する力が問われました。
探究内容のハイライト
自分の知っている情報と関連性を持たせつつ、未知の問題に対してのアプローチを考えました。漢文の読解では「除」が割り算であること、「幾何」が図形を表すのではなく、いくらでしょうという意味のように、覚えている知識から問題を推測することができました。英語の読解では「≡」の記号が合同であることから、合同式を自分で調べて知識を獲得する生徒がいました。
振り返りと今後の課題
漢文の読解後に、中間の振り返りとしてグループ内で評価を行いました。各メンバーが目標達成に向けて、授業の後半でどのような点を改善すれば良いかをアドバイスし合いました。そのアドバイスをもとに、授業後半の英語の読解に取り組みました。
生徒の感想一部抜粋「最初は何を言っているのか全く分からない問題もありましたが、班の人たちと話し合いを重ねていく中で理解を深めることができました。漢文と数学の両方で自分がレベルアップできたと感じています。」「他言語での数学も、日本語とやっていることは同じだと気づき、世界は数学でつながっていると実感しました。自分の知識だけでは分からない部分も多かったので、さらに知識を増やして使えるようになりたいと思いました。」
今回の探究チャレンジを通して、理数数学の奥深さとその応用可能性について考える貴重な機会となりました。今後も、探究活動を通じて、さらに高度な数学的思考力や問題解決能力を育んでいきたいと考えています。


