11月5日、1年生の英語コミュニケーションⅠの授業では、教科書CROWN Lesson 8 Not So Long Ago を題材に、英語の「読解力」と「思考力」の両方を育てる探究的な学びが行われました。
この単元では、戦争の記憶とテクノロジーの進歩をテーマに、過去の出来事を英語で理解し、そこから“今”をどう生きるかを考えます。
■ 英語を「読む」から「考える」へ
授業ではまず、戦争の出来事に関する英文を音声で聞き取り、英語のリズムや速さを体感しました。
ただ読むのではなく、「声に出す」「聴く」「感じ取る」という体験を通して、当時の人々の思いや時代背景を想像します。
「Reading speed(読む速さ)」を意識する活動では、生徒たちが自然な英語のスピードで内容を理解する力を鍛えました。
■ “過去を英語でたどり、未来を自分の言葉で語る”
授業後半では、“What do you think causes war or conflicts?” という問いをもとに、グループで意見交換を行いました。
生徒たちは「技術の進歩」「誤った情報」「対話不足」など、様々な要因を挙げ、互いの考えを英語で伝え合いました。
最後には、“Do you think we can realize less war in the world by the development of technology?”
という発問に対して、自分の意見を英作文としてまとめます。
AIツール「ChatGPT」の紹介も交え、テクノロジーと平和の関係を多面的に考察する姿が印象的でした。
■ 英語で世界を“探究する”力を育てる
授業を通して、単なる英文読解を超え、「言語を通じて思考を深める」学びが展開されました。
戦争を知らない世代の生徒たちが、英語を手がかりに“過去と未来をつなぐ”時間。
「今、自分たちはどう生きるのか?」という問いを、自分の言葉で語ろうとする姿勢が育っています。
■ 教員コメント
授業を担当した先生は次のように話します。
「英語の授業は“知識”だけでなく、“考えるためのツール”です。
歴史を英語で学ぶことで、異なる視点から平和や人間の在り方を考えることができます。」


