4月3日(木)、本校にて教員研修「探究交流会」を実施しました。
この研修は、SSHの組織内に設置された教員研修プロジェクトチームが中心となり企画・運営を行い、全教員を対象に実施されました。
◆ 目的は「一宮探究型授業」の共通理解
「一宮探究型授業」とは、「探究6段階 岡山一宮MODEL」を活用して探究過程を意識した授業と「STEAMシラバス」を活用した教科横断的な授業です。
- 「探究6段階 岡山一宮MODEL」の明確化
- 「STEAMシラバス」を活用した教科横断的な連携の強化
今回の研修は、本校がSSHを通じて推進している「一宮探究型授業」について、全教員が共通理解を深めることを目的に実施しました。岡山一宮は生徒が自ら問いを持ち、深く思考し、社会とつながる学びを実現することを目指しています。
◆ 探究型授業とは?〜理論と実践の両面から〜
今回の教員研修ではまず、探究型授業の理論的背景について解説がありました。
- 「探究レベルとは何か」
- 探究6段階を文系教科でも活用しやすくするための表現の見直し
- 学びにおいて重要な「振り返り」の役割
などが共有され、実践につなげるための基礎的な視点が整理されました。
さらに、以下の4つの観点を軸に授業づくりを進めていくことが提案されました。
- 探究レベルを意識した授業設計
- 探究の過程を意識して「探究6段階岡山一宮MODEL」を活用
- 授業・学習のスタンダードの共有
- 教科横断的なアプローチの促進
◆ 授業実践例の紹介
次に、実際の授業事例を通して、探究型授業がどのように展開されているのかが紹介されました。
- 数学×古文の教科横断授型業
- 数学×物理の連携授業
- 物理や生物、英語や公共の探究授業
- 3年生の数学演習や英語演習での探究の実践 など
幅広い教科で「探究6段階」をベースに、思考を深める授業づくりが行われていることが示されました。
◆ ワークショップ:STEAMシラバスでつなぐ教科横断
後半では、昨年度作成したSTEAMシラバスを活用したワークショップを実施しました。
参加教員は、これまでに行った教科横断授業について学年ごとに分かれた全教科が掲載されているシラバス上で、これまで取り組んだことを「線でつなぐ」ことで見える化しました。さらに今年度挑戦したい教科連携の構想をしながら、新たな線を加え、その場で連携先教員の承諾も取りながら、今年度実施に向けたイメージを膨らませていきました。
◆ 参加教員の声
研修の最後には、参加した教員から次のような感想が寄せられました。
- 理科教員:「今年度も“探究6段階”を意識して授業づくりをしていきたい。改めて再確認できた良い機会だった。」
- 新任の英語教員:「教科横断型授業のイメージがよくつかめた。まずは他教科の授業を積極的に見に行って学びたい。」
◆ 今後に向けて
岡山一宮高校では、SSHの取り組みを通じて全教科で探究を推進する体制づくりを進めています。今後も、教員同士の連携・協働によって、生徒一人ひとりが自分の問いを深め、未来を切り拓く力を育んでいけるよう、授業改善を進めてまいります。


