10月29日、1年生普通科・理数科の生徒たちは「iC融合探究」でAIリテラシーをテーマにした授業を行いました。テーマは「食糧問題×バイオテクノロジー」。しかし、その探究の前に欠かせないのが、“AIとの正しい付き合い方”を学ぶ時間です。
AIと共に考える力を育む
授業では、生成AIを使ううえで最も重要な考え方「ヒューマン・イン・ザ・ループ(Human in the Loop)」を体験的に学びました。
AIが提示した答えをそのまま使うのではなく、人間が確認・検証・判断のプロセスに関わることこそが、探究的な学びの本質。
「AIに頼る」のではなく、「AIを活かして考える」。生徒たちはワークを通して、AIを“自分の頭の外にあるもう一つの知性”として扱う感覚を身につけました。
「P-T-CECOフレームワーク」で思考を整理
さらに、AIに的確な指示(プロンプト)を出すための思考法「P-T-CECOフレームワーク」も学びました。
これは、
- Persona(ペルソナ):誰として話すのか
- Task(タスク):何をしてほしいのか
- Context(文脈):どんな状況か
- Examples(例示):どんな参考があるか
- Constraints(制約):条件やトーン
- Output(成果物):最終的に求める形
の6つの観点で構成されるものです。AIに伝える内容を整理することで、思考の漏れを防ぎ、より深い探究につながることを学びました。
探究のテーマへ ― 「食糧問題×バイオテクノロジー」
最後に、生徒たちは今回学んだAIとの関わり方を意識しながら、自分の探究テーマを構想しました。
次回は、「食糧問題×バイオテクノロジー」を軸に、それぞれの問いを掘り下げていきます。
AIと人間の協働が生み出す、新しい学びの形がここから始まります。