1月27日(月)2年生の論理国語の授業で「探究チャレンジ」が行われました。この授業では、ある日本の曲の歌詞を題材に、言葉に込められた意味を深く考える活動が展開されました。生徒たちはグループで協議しながら、言葉選びの重要性を探る学びに取り組みました。
歌詞を通じて考える「重要な一節」
授業は、歌詞を配布し、まずその曲を聴くところから始まりました。生徒たちは歌詞の中から「最も重要だと思う一節」を自分で選び、その部分に下線を引きます。この活動を通じて、歌詞全体をじっくりと読み解き、言葉の奥深さを感じ取る時間が設けられました。
自分の考えを共有し、グループの意見をまとめる
次に、生徒たちは自分が選んだ一節について、なぜそれを選んだのかをグループ内で説明します。それぞれの意見を聞き合い、協議を重ねることで、最終的にグループとしての意見を一つにまとめます。このプロセスでは、互いの視点を共有し合う中で、歌詞の新たな解釈や気づきが生まれていました。
さらに、グループから代表者が他のグループへ派遣され、自分たちのグループで行った協議の内容を説明しました。これを複数回繰り返すことで、各グループの考えが共有され、歌詞についての多様な視点が教室全体に広がりました。
言葉選びに着目した独自の解釈
授業の終盤、授業者が「僕はこう考えた」という自身の解釈を提示しました。その説明には、驚くべきことに数学的な観点が含まれていました。具体的には、歌詞の中に四則演算を暗示する部分があり、それを「試行錯誤」と解釈すると、歌詞がさらに深みを増して感じられるという内容でした。この独自の視点は、生徒たちにとって新鮮で刺激的なものでした。
授業のめあてと小説の読み方の重要性
最後に、授業者が本時のめあてを明らかにしました。それは、「作者の言葉選びに注目することの重要性」を理解することでした。小説や文学作品を読む際に、なぜその言葉が選ばれたのかを考えることが、作品の解像度を上げる鍵であるというメッセージが伝えられました。
生徒たちの学びを未来へ
今回の「探究チャレンジ」を通じて、生徒たちは歌詞を深く読み解く力だけでなく、言葉の背景にある意味や意図に気づく力を育みました。また、他者との対話を通じて視野を広げる経験ができたことも、大きな収穫だったと思います。
このように、生徒一人ひとりが主体的に考え、協力しながら学びを深める活動は、これからの探究的な学びの基盤となるでしょう。次回の探究チャレンジがどのようなテーマで展開されるのか、今から楽しみです。