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  4. 第32回探究チャレンジ(公共×数学)教科横断

2024年11月22日(金)、2年生の文系のクラスで公共と数学の教科横断型授業が行われました。この授業では、「経済」と「数学」を組み合わせた新しい学びの形を体験しました。テーマは「銀行の信用創造」で、公共では経済や金融の基礎知識を学び、数学ではその仕組みを数式を使って解明しました。

授業の流れ

授業は公共の教員と数学の教員が共同で進行しました。まず、公共の時間では経済や金融の仕組みについて解説が行われました。特に、銀行がどのように信用創造を行い、経済活動を支えているのかについて深く学びました。信用創造とは、銀行が預金をもとに貸し出しを繰り返すことで、元本以上の資金を生み出す仕組みのことを指します。

続いて、数学の教員が「2000万円の元本で信用創造がどれだけ生まれるか」をテーマに数学の授業を展開しました。ここでは、無限等比級数の考え方を用いて、信用創造の総額を計算しました。数学的な視点を交えることで、経済の仕組みを数字で具体的に理解することができました。

授業のハイライト

• 公共の授業で学んだ「信用創造」を、数学の「無限等比級数」を使って計算。

• 数学の公式を実際の経済現象に当てはめることで、抽象的な概念を具体的に理解。

• 公共の授業に数学教員が参加することで、学びがより深く、実践的なものに。

具体的には、預金準備率を20%と仮定した場合、2000万円の元本で生まれる信用創造の総額を計算しました。指数関数と数列の考え方を用いて、信用創造の仕組みを視覚的かつ直感的に解説しました。数学の公式だけではなく、グラフを用いた視覚的な説明も行われ、生徒たちは複雑な経済現象を数学的に理解するプロセスを体験しました。

生徒の感想

授業後の振り返りでは、生徒たちから以下のような感想が寄せられました:

「経済の仕組みを数学で考えることで、より具体的に理解できました。」

「無限等比級数の計算が現実の金融に役立つなんて驚きました。」

「指数関数と数列の話を使って無限等比級数を説明してくれたのが難しいけれど、すごくわかりやすかったです。」

「公共と数学のつながりを知ることで、学んだことが実社会でどう使えるのかイメージできました。」

まとめ

今回の教科横断型授業では、公共と数学という一見異なる教科を組み合わせることで、生徒たちに新しい学びの体験を提供することができました。経済の仕組みを数学的に考えることで、抽象的な概念をより具体的に捉え、実社会での活用を意識した学びが実現しました。

このような授業を通じて、生徒たちが教科を超えたつながりを感じ、より広い視野で物事を考えられるようになることを期待しています。