1月28日(火)、本校で「探究交流会」が開催されました。この交流会は、探究ウィークで見学した授業について協議を行い、さらに探究型授業に関する情報交換を行う場として毎年実施しています。今回は、校内の教員に加えて、県内外の大学生・大学院生、大学の先生方にもご参加いただき、多様な視点で活発な議論が繰り広げられました。
今回のテーマ:探究6段階とSTEAMシラバスの活用
今回の探究交流会では、「探究6段階」と「STEAMシラバス」の活用をテーマに授業実践を行いました。それをもとに、交流会でも以下のような形で意見交換を行いました。
- 第1部:授業見学の協議
参加者は授業参観シートを用いながら、見学した授業についてグループで協議を行いました。授業内容のポイントや気づいたことを共有し、他者の視点を取り入れることで新たな発見が得られました。 - 第2部:情報交換会
それぞれの授業で「探究6段階」や「STEAMシラバス」をどう活用しているかについて、参加者同士で意見交換を行いました。具体的な実践事例を共有し合うことで、探究型授業の可能性を広げる有意義な時間となりました。 - グループ発表と全体共有
最後に、各グループで議論した内容を発表し、全体で共有しました。多様な視点が集まり、非常に豊かな議論が展開されました。
グループで出た主な意見
以下はグループ内で出た具体的な意見の一部です。
- 情報分析活用力の重視
探究型授業では、学んだことをどのように活用するかが重要。これを軸に授業設計を考えるべき。 - 国語を軸とした教科横断の新たな試み
これまで「国語→他教科」の連携が主だったが、今回は「他教科→国語」とし、国語力を伸ばす形で焦点を当てることで学びが深まる。 - 探究型授業のデータベース紹介
具体的な事例を共有するデータベースの活用は、探究型授業の広がりに有効。 - 普通科と理数科の交流の課題
発表会が分離されがちな現状に対し、理数科と普通科が相互に学び合う仕組みが必要。特に理系の発表に文系の生徒が参加した場合、分かりやすく説明できるかが課題。 - 主体的な学びの深まり
「主体的」とは何かを問い続けることが重要。個々の「なぜ」が連鎖し、学びが広がる授業が理想的。 - 探究の自由度と共通テストの問題
年度末に向けて、探究活動と教科書学習のバランスをどう取るかが課題。共通テストの問題を扱うことはタイムリーだが、それをどう探究的に取り組むかが問われる。
参加者の感想と今後への期待
「いつも楽しく参加しています」「腑に落ちるまで考えることが重要だと改めて感じた」といった声が寄せられました。また、年度末の授業進行や探究活動の進め方について課題意識を持つ意見も多く、これからの探究型授業をさらに進化させるヒントが得られました。
まとめ:探究の未来へ向けて
今回の探究交流会は、多くの参加者の協力によって実りある場となりました。探究型授業が目指すべき方向性や課題を共有し合うことで、より良い学びをつくるための具体的なアイデアが生まれました。今後もこうした交流を重ね、生徒の学びを深める探究型教育を進化させていきたいと思います。


