6月6日(金)「第1回探究交流会」が実施されました。今回の交流会は、教職員および外部有識者が集い、岡山一宮高校における探究的な学びの実践事例を共有し、今後の展開について自由に意見を交わす場として開催されました。
一宮探究型授業の共有と対話
会では、今年度の探究ウィークで実施された授業の紹介が行われ、「探究6段階岡山一宮MODEL」や「STEAMシラバス」を取り入れた多様な授業が紹介されました。特に教科横断型や実社会とつながる取り組みが紹介され、参加者同士の活発な情報交換が行われました。
参加者からは次のような問いが投げかけられました:
- 学力との接続はどう考えるべきか?
- 興味関心を起点とした課題設定ができているか?
- 探究で得た学びをどのように「出口」に結びつけるか?
これらの問いに対して、iコンピテンシーを用いた評価設計や、生徒の振り返り活動の工夫など、各教員の取組について情報共有がされました。
外部講師からのコメント 〜ノートルダム清心女子大学の先生より〜
今回、ノートルダム清心女子大学の先生からも貴重なコメントをいただきました。
「探究を通して個人の特性が際立っていく。それはとても良いこと。オールラウンダーを育てるには探究は不向きかもしれないが、将来を見据えて計画的に進む大学生にとって、探究経験は大きな強みになる。普通科の生徒が自分の個性を伸ばすには、まさに“探究”が重要な鍵を握っている。」
探究を「この道に進みたいから〇〇をする」という主体的な意思決定に繋げていく過程として評価してくださり、「探究の一宮」という合言葉の意義を再認識することができました。
1年生・2年生の授業見学から
1年生のiC融合探究の授業も見学され、「非常に静かで真面目な様子が印象的だった」との声がありました。ただ、「探究はもっと活発であってもよいのではないか?」という視点も出されました。
一方、2年生は好きなテーマに取り組むことで、自然と活気ある雰囲気が生まれており、「探究の本来の姿が見られた」と好評でした。今後、1年生の探究活動にも“活発さ”と“楽しさ”が生まれるような環境づくりを進めていきたいと考えています。
今後に向けて
今回の交流会は、探究型授業の可能性を改めて実感し、学校全体で「探究の一宮」を実現していくための方向性を確認する機会となりました。今後も継続して教員間・外部機関との対話を重ねながら、生徒一人ひとりの個性が輝く探究活動を展開していきます。




