1月20日、1年生の「百人一首大会」が体育館で行われました。生徒たちは熱気あふれる競技を通じて、伝統文化と触れ合う貴重な時間を過ごしました。
競技の流れとルール
大会はクラスごとの対抗戦として行われ、個人の得点もクラス全体の合計に加算される仕組みでした。選手たちは、自分のグループの位置をしっかり確認し、100枚の札を集中して取り合いました。競技中は真剣な表情で札を探し、取るたびに歓声や悔しそうな声が上がり、会場全体が熱気に包まれました。
特に印象的だったのは、チーム内での協力と戦略です。札の配置を素早く覚える人、仲間を励まし合う人、それぞれの役割が自然と生まれ、クラスの一体感が高まりました。このような姿に、百人一首が単なる遊びや競技ではなく、共同作業や戦略的思考を養う機会となることを実感させられました。
大会を通じた学び
百人一首は、古典文学や日本文化に触れるだけでなく、論理的な思考力や記憶力を鍛える場にもなります。和歌一首一首に込められた作者の思いや、当時の時代背景を想像することで、生徒たちは新たな視点で古典文学を学ぶことができました。
また、競技として行うことで、集中力や判断力、さらにはチーム内での役割分担や協力の重要性を体感する機会にもなりました。これらの経験は、学問だけでなく、これからの探究活動や課題研究にも活かされることでしょう。
SSH戦略室長の講評と次への期待
大会の最後には、SSH戦略室長が講評を行いました。室長は、「この百人一首大会で身につけた集中力や協力する力は、2年生で行う課題研究に直結します。課題研究では、あるテーマについて深く掘り下げ、チームで研究を進める力が求められます。今日の経験を通して得た学びを、ぜひ今後の探究活動に活かしてください。」と、将来の課題研究とのつながりについて語りました。
この講評を受け、生徒たちは大会の経験を単なる行事の思い出にとどめず、自分たちの成長に結び付ける大切さを再認識した様子でした。


