今日は普通科2年生情報42班の研究を紹介します!
きっかけは、祖母の「怖かった」の一言
僕たちがこの研究を始めようと思ったきっかけは、西日本豪雨のときの体験です。
倉敷に住んでいる祖母が、「避難するのが怖かった」と言っていたことがずっと気になっていました。
目が見えない人や、高齢の人など、「避難したくても不安で動けない」という人は他にもいるんじゃないか。
それなら、「誰でも安心して避難できるアプリを作ろう!」と考えて、課題研究のテーマに決めました。
時計の針で方向を伝える!?
研究を進めていく中で、一番面白かったのは「方向の伝え方」についてです。
「右に3歩」だと誰から見て右なのかわからないので、「3時の方向を向いてそこから3歩」と伝えるほうがイメージしやすいことに気づきました。時計の針は、目が見えなくてもわかる人が多くて、共通の言語として使えるんだなと感じました。
さらに、手すりがあるだけで、安心感がぜんぜん違いました。実際にアイマスクをして歩いてみて、「手すりがあるとないとでは全然違う!」と実感しました。
「階段」が一番こわい
やってみて初めて気づいたこともたくさんありました。
一番怖かったのは「段差」です。
とくに階段の1段目がどこかわからないのがすごく怖いですし、あと何段あるのかもわからないと、いつ落ちるか不安でたまりません。
「こういう怖さがあるんだ」と、実際に体験してわかりました。
「わからない」を「聞きに行く」自分になれた
今回の研究では、ネットで調べてもわからないことがたくさん出てきました。
自分たちだけで悩まずに情報の先生に質問しに行ったことで、アプリづくりのヒントがもらえました。
普段の授業だけじゃ、自分から行動して情報を取りに行くことってなかなか無いので、こういう経験ができてよかったと思っています。
指示するのって、めっちゃ難しくて、でも楽しい!
この研究を通して思ったのは、「うまく伝えることは難しいけど楽しい!」ということです。
こっちはちゃんと伝えたつもりでも、相手が思った通りに動いてくれないと「え、なんで!?」とびっくりします。
しかし、うまくいかないからこそ考える価値があると捉えて研究を続けています。
次のチャレンジへ
今は、音声や振動で避難の方向を伝えるアプリの試作中です。
学校の中で実際に動かして、「ほんとうに使えるのか?」を試していこうと思っています。
目が見えなくても、正しく、安心して逃げられる世界をつくりたい。
それが、僕たち情報42班の目指していることです!
