令和7年7月29日(火)~31日(木)の3日間、理数科1年生は蒜山研修を行いました。蒜山研修は、一高理数科の伝統行事で、新入生はみんな楽しみにしています。
1日目は、津黒いきものふれあいの里周辺で「里山の自然観察とサイエンスラリー」として、津黒いきものふれあいの里ささゆり館の雪江先生ご指導の下、里山の植物を観察しながら現代の里山の問題点などを考察しました。サイエンスラリーでは水質検査と岩石調査を行い、科学実験の基礎を学びました。
また、神庭の滝自然公園で「ニホンザルの行動観察」を行いました。大阪大学人間科学部の山田先生ご指導の下、ニホンザルの行動を観察しながら、観察の視点や資料の整理の仕方などを学びました。午前も午後も実際に公園内でサルを観察できて、生徒たちはサルとヒトとの共通点などに驚き感動していました。サルを公園内に留まらせてくださった山田先生や公園管理事務所の方々に心から感謝申し上げます。
夜は、津黒高原荘に宿泊して理数科生同士、多くのことを語り合っていました。山田先生から「ニホンザルから考える寛容性と協力社会」という演目でご講演をいただき、昼の実習がさらに深まりました。
2日目は、岡山理科大学生物地球学部の能美先生ご指導の下、地学実習を行いました。真庭市蒜山下長田、上長田にある昭和化学工業(株)の採土場で火山灰層や珪藻土層を観察し、岡山理科大学自然科学研究所蒜山学舎内で講義を聴くことで地層からわかる様々なことを学びました。午後からは、真庭市落合に移動し、「バイオ液肥を作る生ごみ等資源化」「佐田健美組子」について体験し、環境について考えました。
3日目は、2日間の実習内容の中から1つ選び、ポスターを作成して発表会を行いました。ポスター発表の様子から、多くのことを学び、充実した2日間であったことが伺えます。
この3日間で一高理数科生としての自覚が深まり、思考力、情報分析力、表現力を身につけました。








