フィリピンスタディツアー3日目 カネシゲファーム訪問

フィリピンスタディツアー3日目は、カネシゲファームを訪れました。

カネシゲファームは農薬などを使わず、バクテリアを用いて自然のサイクルを生かす有機農業に取り組んでいる農場です。日本人の兼重さんが開いたことから、そのような名前となっています。多品種栽培や作付けの研究・実験、技術の教育・伝承などにも取り組んでいるそうです。

本日はまずホテルで朝食を食べましたが、日本では食後に出ることの多いコーヒーが食前に出され驚くところから始まりました。後でコーディネーターの方に聞いたところ、フィリピンでは食前に飲み物はすべて出すことが多いとのことでした。

その後午前中は、2時間弱の移動の後、ファームに到着し、ネグロス島の歴史やカネシゲファームについての説明を受けました。ネグロス島は歴史的に周りの島からの移民による産業への影響や言語への影響が多いようで、興味深い話でした。英語でのプレゼンテーションでしたが、生徒は熱心に聞いていました。

また、カネシゲファームまでの道中では、サトウキビ畑や昨日食べたランブータン、またバナナの木なども生えており、生徒は興味深そうに見ていました。

その後、昼食はファームでとれたものを含めた食事をいただきましたが、「ファームのお米はこれまでに食べたお米よりもおいしい」と言う生徒もおり、有機農業でとれた食材の味も感じることができたようです。

午後は、ファーム内を見学しました。カネシゲファームでは農場内で使う水をBMW(バイオミネラルウォーター)と呼ぶ家畜の排泄物をもとに処理した水で賄っているそうです。そのBMWの処理過程を見学しましたが、バクテリアなどの力を使って汚れなどが処理されているという話を聞き驚いている様子でした。

BMWは何人かの生徒が希望して飲みましたが(飲用としても用いて大丈夫であるというお話でした。)、「色は残っているのに、味もにおいもなく普通の水だ」と驚いていました。

見学が終わると、コーディネーターの方が交流のためのゲームを計画してくださっており、バディの生徒たちとバースディチェーンなどのゲームで楽しんでいました。言葉がなくても意思が伝わる非言語コミュニケーションの体験もでき有意義だったと思います。

その後はファームを離れ、西ネグロス州の州庁舎を訪れ、記念写真を撮りました。また、現地のショッピングセンターも訪れましたが、日本のお菓子がたくさん並んでいる様子を見て懐かしく感じている生徒もいたようです。バディの生徒と楽しく買い物をする姿が印象的でした。

最後に、夕食はチキンレストランでいただきました。お酢を使ったり、手をうまく使って食べるなど現地の食べ方に挑戦する生徒の姿も見られ、積極的に異文化を取り入れようとしているようでした。

1日を通して、天気の良い日でバスに乗りながら街の様子もたくさん見ることができ、良かったと思います。フィリピンの気温は日本と同じくらいに感じますが、日射が日本よりだいぶ強いので、日に当たって疲れている様子も時々見られました。

明日は、植林活動を行った後、現地のNGO団体のもとでフェアトレードについて学ぶ予定です。

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